フランチャイズで成功する人の特徴とコツを解説!
公開日:2023/11/15 最終更新日:2023/09/01
フランチャイズはビジネスの有用な形態のひとつです。そこにはメリット、デメリットがあり、合う人、合わない人も当然出てきます。では、具体的に成功しやすい方はどのような方なのでしょうか。ここではフランチャイズで成功する人の特徴、フランチャイズの失敗例、成功させるポイントについて解説していきます。
フランチャイズで成功する人の特徴
フランチャイズ契約を結んでビジネスを展開している会社は世界中にあります。それこそひとつの会社が世界中のオーナーと契約を結んで世界進出を果たしているような会社も存在します。皆さんが一度は聞いたことがあるようなマクドナルド、KFC、セブンイレブンがその例です。
これらは皆フランチャイズの形態で事業を展開しています。フランチャイズは、本部とオーナーが契約してロイヤリティーと引き換えにお店の看板、ノウハウ、物流、広告などを貸し出す手法になります。
本部からすれば、自分が働かずに売るシステムパッケージを貸し出すことで契約店が稼いでくれるので手間がなく、契約店からすれば知名度と売るノウハウを習得できるので手っ取り早く事業展開できる、双方に旨味のあるものと言えます。
フランチャイズ契約の最大のメリットはその圧倒的な資金力、広告力、ブランド力です。たとえば、誰でも知っているハンバーガー屋と個人で出店したハンバーガー屋では、開店前からスタートラインが違います。開店前の広告、立地の確保、周辺見込み客の予想、それにともなう損益分岐点の算出など本部がすべて情報提供してくれ、適切な対応が素早くできます。
反面、個人で出店する場合は、これらすべて自前でする必要があります。また、企業のブランドは短期間で確立できるものではなく、長い時間が必要です。ブランド力は、安定感や信頼感をもたらし、それにより一定程度の顧客確保が保証されます。
このような性質をもつフランチャイズ契約ですが、成功する方はこのメリットを最大限に生かしている方といえます。
つまり「自分のビジネスモデルと本部のそれが近しいものである」「本部が提供するパッケージをビジネスの道具として有効に活用できる」「本部に従属せず、経営者として協力関係を築ける」ことがポイントになります。本部が提供するパッケージを徹底的に研究、利用し、本部の情報を経営の役に立てられるオーナーであれば、最も手っ取り早く「成功例」になれるでしょう。
フランチャイズの失敗例
上記のようなメリットのあるフランチャイズ契約ですが、本部のもつブランドや商品、サービスの品質などを管理する必要から多くの場合契約店での自由はかなり制限されます。その代表例が安売りの禁止、営業時間の変更不可、サービス提供時間の徹底、独自施策の禁止です。
これは、どこの店、どの店員であっても同じ品質の商品やサービスを提供するという本部の方針からすれば当たり前のことですが、契約店にしてみれば、それはそのままデメリットでもあります。中には、大幅な独自性を契約店に認めている会社もありますが、稀な例でしょう。
フランチャイズ契約は本部が圧倒的な権力と資金力を持っているので、契約店は契約内容の面からも本部に従属せざるを得ず、少なくとも対等な関係ではありません。「この点がおかしい。改善すべきだ」といっても、決定権は本部にあり、彼らにとってメリットのないことならば、「検討します」で終わりでしょう。
まず、この点に不満をもつ方はフランチャイズ契約そのものをしない方がよいでしょう。「数年間ノウハウを習得して独立する」「ロイヤリティーは勉強料」と考えている方はよいですが、本部の再現可能性の高いマニュアルの遵守、ノウハウ、人材選抜の体現ができない方は失敗する可能性が高いといえるでしょう。
本部の制限に不満を抱きつつも、すべて本部に言われたとおりに経営している経営者も、フランチャイズに向いているとはいえません。ビジネス全般に通じることですが、主体性、責任能力のない経営者は結果的に淘汰されます。
フランチャイズを成功させるポイント
フランチャイズを成功させるポイントは何と言ってもフランチャイズ契約の本質、メリット、デメリットを熟慮し、自分の経営方針と合致するかをしっかりと確認することです。本部の経営方針、ロイヤリティーの額、店舗運営の自由度、独自施策の範囲などの確認は必須でしょう。
また、本部と良好な関係を築ける方は、本部をビジネスパートナーとして活用できるので成功しやすいです。確かにフランチャイズの本部は、圧倒的な立場を利用して現場の現状に見合わないことを要求することがありますが、向こうもビジネスです。あくまで自分のビジネスを最大化するため、冷静に関係を保てるパートナーとして考えた方がよいでしょう。
まとめ
フランチャイズで成功する人の特徴、フランチャイズの失敗例、成功させるポイントについて解説してきました。フランチャイズは、多少の問題はありますが、ビジネスを成功させるためには有用な手段のひとつであることは間違いないでしょう。フランチャイズの本質を理解し、互いの関係をビジネスライクにとらえられる方が成功するといえるので、事業の成功のための手段として覚えておきましょう。