職人として独立する際の不安を克服する方法
公開日:2023/05/01 最終更新日:2023/04/05
職人とは身につけた技術で物を作る人のことで、大工、左官、植木屋などのような職業の人を指します。ある程度技術が身につくと、独立したいという思いを持つ人もいるでしょう。そのような場合、職人として独立するのに必要なことを知らなければなりません。今回は、独立する際の不安を克服する方法を探っていきます。
職人が独立する際に抱える不安とは?
職人が独立することに決めたとしても不安はつきもので、デメリットが頭をよぎるでしょう。それではどのような不安があるのでしょうか?
収入が不安定
職人が独立すると仕事は自分で見つけなければならず、営業活動が必須となります。そのため、見積もりの作成や宣伝活動など忙しい日々となるでしょう。営業活動を一生懸命に行っても必ず受注できるという保証はなく、これが個人事業主の大きなデメリットといえます。
結果的に収入が不安定ということになります。
病気やケガのリスク
会社に勤めていれば有給休暇などがあり、身体を休められます。けれど個人事業主は休めば収入が減り、病気やケガで長期休暇を余儀なくされても保証はありません。
社会的信用が低い
仕事を一人でこなさなければならないため、仕事量を多くすることは難しいです。そして会社に属していないということは、社会的信用が低いことになります。仕事量に限度があるので、受注できる仕事にも制限が生じ、社会的信用をアップさせるには時間がかかります。
廃業すればリスクが高い
個人事業主は雇用保険の対象外で、失業手当は受け取れません。これは廃業したときのリスクが高いということにつながり、たちまち生活に困る可能性がでてきます。また健康保険や厚生年金に加入できないので、国民健康保険への加入となります。そして確定申告をしなければならないため、手間も時間もかかります。
独立するメリットや魅力もたくさんある!
職人が独立する際に抱える不安をご紹介しましたが、メリットや魅力もたくさんあります。
仕事を自由に選べる
独立した職人の大きなメリットは、仕事を自由に選べることです。会社勤めの場合、仕事選びは自分の判断でできませんが、独立した場合は仕事量もコントロール可能です。無理なく仕事ができ、困難な仕事も避けられます。
高い単価が望める
高い単価で仕事を請け負える可能性が高くあります。実績を積んでいくことで信用度も高まり、収入もアップします。諸経費なども引かれることなく、報酬として受け取れます。また自分で単価の交渉ができるため、単価をアップすることも可能です。
仕事に関わる支出を経費として計上できる
仕事に関わる支出を必要経費として計上でき、旅費、運動費、材料費、外注費、交際費、損害保険、家賃、光熱費などさまざまなものが経費として計上できます。ただし実態に沿った経費を計上するようにしなければなりません。
定年がない
定年がないため、意欲や体力がある限り働くことが可能です。昨今は定年後も仕事を望む人は多く、仕事を続けている人は少なくありません。長く仕事が続けられるのは、やはり独立した職人のメリットといえるでしょう。
従業員がいないので気楽
独立をした地点で身軽ですが、上司も従業員もいないのは気楽であるといえます。人間関係に悩むことなく、ストレスを抱え込まないのはメリットの一つです。従業員がいないことで高額な固定費が必要なく、毎月の人件費もかかりません。また従業員を管理する必要がないのは、とても気持ちが楽になります。
フランチャイズなら不安要素も少なく開業できる
フランチャイズとはフランチャイザーと契約を結んで、フランチャイザーの確立した商品やサービスを使用する権利が与えられる仕組みのことをいいます。フランチャイザーは、個人や法人が契約を結フランチャイズ本部のことです。フランチャイズは種類が多いので、業種選びからはじめなければなりません。
原状回復の仕事の場合
原状回復は賃貸物件などの入居者が変わるとき、すべてをキレイにし、変更された箇所を元通りにする仕事をいいます。このような仕事を請け負うのが職人であり、近年職人が不足している現状があります。そのためある会社では、職人を育成して独立するまでの完全サポートを行っています。
この育成プログラムは、原状回復に関するさまざまな技術を身につけ、独立後は専属職人として働けます。そして自分で営業活動をしなくても、会社がすべて業務を行っています。結果的に仕事に集中でき、収益アップとなります。このような形もフランチャイズであり、技術を身につけて仕事を請け負えることが可能になります。
まとめ
職人として独立する際の不安を克服する方法をご紹介しましたが、いかがでしたか?職人として独立するのは勇気がいることで、独立してからも不安はつきものです。身体が資本となるため、健康が一番であり病気やケガのリスクも考えておかなければならないでしょう。収入が不安定であるのも事実で、これは大きなデメリットといえます。けれど自分の技術をみがき実績を積むことで、かならず収益はアップします。独立を考えている場合は、メリット・デメリットをしっかり把握してから踏み出しましょう。フランチャイズという方法もあるので、事前のリサーチは必須です。