退去立会代行とは？仕事内容のメリット・デメリットを解説

物件のオーナーだと、さまざまなトラブルに遭遇します。そのなかでもとくに厄介とされているのが、退去時に起こりやすい原状回復や敷金の問題です。退去者が納得せず支払い拒否するケースもあります。そこで現在多くのオーナーから注目されているのが退去立会代行です。今回はそんな退去立会代行として働くメリット・デメリットを解説します。

退去立会代行とは？

退去立会代行は、退去時に起こりやすい原状回復や敷金の問題を解決するためサービスです。物件の利用者が賃貸物件より退去する際は、クロスおよび壁についた傷や汚れ、そして損傷を確認し原状回復費を支払うのが一般的です。しかし、傷や汚れに関しては、人によって感じ方が異なるのも事実で、納得してもらえず退去の手続きがなかなか進まないといったケースも多く見受けられるのです。

そこで出番になるのが、退去立会代行です。退去立会代行はオーナーおよび管理会社に変わって退去立会いの代行をします。費用について利用者が納得いくように説明するので、スムーズに退去手続きができるようになります。

退去立会の流れとは

まずは借り主より解約通知書が各管理会社やオーナーに届きます。その解約通知書を退去立会代行業者に送ると、業者側が解約通知書を見て借主立会日程を調整します。立会日が確定すると、確定した日時を管理会社やオーナーに報告されます。あとは、立会日に借主清算書にサインしてもらい付帯資料として写真撮影が行われ、見積書、清算書、写真を管理会社やオーナーに送付するという流れです。退去立会い当日に行われる具体的な中身は、鍵の回収、室内撮影、負担割合説明、原状回復査定、退去者の署名捺印です。退去立会代行業者は退去立会いの専門家であり、負担割合説明も得意としています。各種事例も持っているので、退去者を納得させられるだけの情報を持っているので安心です。

退去立会代行の仕事内容

退去立会代行として働くに当たり、事前に把握しておきたいのがその具体的な仕事内容です。こちらでは、退去立会代行の仕事内容を詳しくお伝えします。

退去立会代行業務

メインの仕事となるのが退去立会代行業務であり、解約・退去時に契約書や国土交通省のガイドラインに沿って行われます。具体的には、入居者の故意および過失による破損箇所をもれなく確認し、その場で負担費用を掲示する作業です。入居者に丁寧に説明するのが大事であり。過去の事例等を示すのも重要です。説明に納得してもらえたら。負担分を納得の上で精算書にサインしてもらいます。室内の状況もしっかりと確認します。経年劣化や不良箇所をチェックし、正確な原状回復費用を算出しましょう。正確な報告のために、室内現状や破損箇所、入居者負担箇所は写真撮影も行います。

場合によっては原状回復工事や小修繕工事にクリーニング業務も

大手の退去立会代行になると、退去立会代行業務以外に原状回復工事・小修繕工事・クリーニング業務も行います。物件オーナーからの依頼があれば、原状回復工事に水廻りリフォーム・リノベーション工事が行われることもあります。小修繕工事は、エントランスの集合ポスト、雑排水管・会所桝の高圧洗浄などが該当します。クリーニング業務は部屋の汚れなどをきれいにする作業であり、対応している退去立会代行業者は多いです。

退去立会代行として働くメリット・デメリット

退去立会代行として働くメリット・デメリットを紹介します。

メリット

フランチャイズの退去立会代行開業であれば、未経験でも問題ありません。開業に関して特別な資格も不当であり、研修制度も充実しています。初心者でも2か月から3か月くらいでスタートをきることが可能です。運用についてのノウハウおよび技術面の研修も行われているので安心です。開業後のサポートも安心です。新たな技術研修も受けられるうえ、商品説明やカウンセリングなどもあります。安定した経営ができるよう支えてもらえるのです。

無店舗経営ができるのもメリットの一つです。つまり事務所家賃などの固定費がかからないので、出費を抑えられるビジネスなのです。そのうえBtoBであり、引越需要という安定ビジネスな点もメリットです。退去立会い代行は法人向けのビジネスであり、そして引越しないということはなくなりません。安定しているため、長期のビジネスプランも立てやすいです。

デメリット

実地研修期間が短すぎると、スキルを身につけるのが難しい可能性があります。実際にフランチャイズ経営だと、各種研修が行われますが、実地研修期間が2日や3日というケースも珍しくありません。ろくな技術をみにつける前に事業を始めることになれば、トラブルの起こりやすくリピーターもつかないでしょう。立会代行以外にもさまざまな業務があり、業務が複雑になる恐れもあります。過去にクリーニング業の経験がある方ならクリーニング業務もできるでしょう。しかし、未経験であればやれることも限定されます。

まとめ

退去立会代行は、その言葉通りに管理会社やオーナーに代わって退去立会いを代行します。本来は管理会社や物件オーナーが行っていたことを代行して行う専門家であり、現在多くの法人から求められているのも事実です。ビジネスとして成功するチャンスも大いにあるので、ぜひ参加を検討してみてはいかがでしょうか。

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