クロスの張り替え工事に資格は必要?持っていると便利な資格とは

公開日:2023/08/15  最終更新日:2023/06/14

資格

クロスの張り替えは、賃貸物件の原状回復工事には欠かせない作業です。昨今、DIYでクロスの張り替えを行う人も増え、未経験でもできる作業なのでは?と考える方もいることでしょう。実際、工事を行うにあたり資格は必須なのでしょうか。また、クロスの張り替え工事に役立つ技能士の資格についても解説していきます。

原状回復工事のクロス工事とは

壁紙の耐用年数は原則として6年と言われていますが、賃貸物件では居住期間が短くてもクロスが日焼けして変色したり、キッチンでは油が飛んでシミになっていたりと、よく見ると壁は汚れているものです。次の入居者が気持ちよく新生活を始めるためにも、クロスの交換は欠かせない作業と言えるでしょう。

また、古い物件であっても、部屋が見違えるように新しく、きれいに見せ、雰囲気をがらりと変化させられるのがクロス工事です。そんな原状回復工事としてのクロス工事とは、具体的にはどんなことをするのでしょうか。

パテによる壁の補修

クロスの交換では、まずは古いクロスをはがしていきます。下地にキズがつかないよう配慮しなければならない、繊細な作業です。壁に穴が空いていたり、凹凸があったりすると、新しいクロスを張るときにシワができてしまうため、補修が必要になります。

そこで、壁の穴をパテで補修し、壁を平らな状態にする、パテかいという作業を行います。パテを塗り、乾燥させてから、研磨して下地を平らにします。乾燥に数日から一週間ほどかかりますが、クロス張りの前の大切な作業です。

クロス張り

天井、壁の順に新しいクロスを張っていきます。DIYではローラーで糊付けすることが多いかもしれませんが、内装業者では専用の糊付け機を使用してクロスに糊を付け、壁にしっかり密着させます。空気が入るとクロスがはがれやすくなり、見た目にもよくありません。

簡単な作業に見えて、単純にクロスを張ればいいというわけではなく、たいへん慎重な作業です。

技能士とは?資格を持つメリットも解説

今、ご紹介したクロス工事の作業は資格がなくてもできるので、仕事自体は受注できます。しかし、資格を持っていた方が役立つ場面もあるでしょう。そこで、クロスの張り替え工事に役立つ資格として挙げられるのが技能士と呼ばれる資格です。

あまりなじみのない資格かもしれませんが、内装業では技能士免許を持つ人が多く活躍しています。ここでは、技能士と技能士の資格を持つメリットについて解説します。

技能士ってどんな資格?

技能士は、働く上で必要とされる技能の習得レベルを評価する国家資格です。建築・建設分野に限らず、技能士には機械加工やファイナンシャルプランニングなど、130を超える検定があります。名称独占資格でもあり、検定に合格しなければ技工士と名乗ることを法律で禁じられています。

技能士は検定により、働く人の技能レベルを国が証明することにより、その技能に対する周囲からの評価を高め、働く人たちの技能・地位の向上を図ることが狙いとされています。職種によって3級~特級まで等級があるものと、単一等級のみのものがあり、検定に合格すれば厚生労働大臣から技能士章が与えられます。

技能士の資格を持つメリットとは?

ところで、技能士の資格を持っているとどんな面でメリットがあるのでしょうか。まず個人としては、資格を持つことでスキルの証明ができることから、独立、転職の際に有利になるでしょう。建設関連の企業や工務店に勤める方は、資格手当の対象となっている場合もあるので、昇給が期待できるかもしれません。

また資格取得のために技術を磨くことで、スキルアップにもつながります。さらに独立開業の際には、技能士という国家資格取得者がいる会社として株が上がり、お客様からの信頼を得やすくなる、集客率が上がるというメリットがあります。特に上級である1級を取得できれば、職人としての力、1級技能士がいる店としての実力をアピールできるでしょう。

ふすまやクロスの張り替えに必要な資格はある?

先ほどお話ししたように、技能士には130以上の種類があります。その中で、クロスの張り替え工事に役立つ資格には、どんなものがあるのでしょうか。資格がなくてもできる仕事とはいえ、基礎的な知識や技術を習得していた方が、作業に役立つことは間違いありません。ここでは代表的な2つの技能士の資格についてご紹介します。

表装技能士

表装技能とは、ふすまや屏風といった表具品の製作、ふすまやクロス張りといった壁装に必要な知識・技術のことです。表装技能検定には表具作業1級・2級と、壁装作業1級・2級があり、学科試験と技能試験ともに合格する必要があります。このうち、ふすまやクロス張りに役立つのが壁装作業の試験です。

実技試験ではミリ単位の細かな技術力が問われ、採点に影響します。現場で数をこなし、慣れておくことも必要でしょう。1級ともなると、色彩から安全衛生といったさらに深い知識が必要となり、技術面においてもスピードと正確さ、仕上がりの美しさなど、かなり高度な技が問われることになります。

内装仕上げ施工技能士

文字通り、内装の仕上げ施工に関する知識と技術力を証明する資格です。1~3級まであり、学歴や実務経験によっては、どの等級からでも受験することが可能です。科目はプラスチック系床仕上げ工事作業、鋼製下地工事作業、ボード仕上げ工事作業、カーテン工事作業に分類され、選択制となっています。

クロス張りだけでなく、内装の仕上がりに関わる床や天井、カーテンやブラインド工事といった内装工事にも携われるようになります。

まとめ

クロスの張り替え工事に役立つ技能士という資格について、理解できたでしょうか。資格を取らなくても、クロスやふすまの張り方は独学で習得することが可能です。しかし、独立開業した後、顧客が付き、実績を増やすには時間がかかります。

できるだけ短時間で実績の少ない業者が仕事の依頼を受けるためには、技術や知識があること、正確な仕事ができることをアピールする必要があるでしょう。そのためにも、経験を積み、実力を身につけてから技術士の資格を取得することをおすすめします。資格取得のために得た知識や技術は、開業後の仕事にも大いに役立つことでしょう。

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